2012年05月11日

『騙されたあなたにも責任がある脱原発の真実』


こんばんは、メガネです。


昨日に続いて、一気読み。

新聞の書籍広告欄に掲載されているのを見てすぐ買いにいったのですが、こちらとそれより前に出版されたのが2冊並んでまして、とりあえず昨日感想書いたのから読んだってわけです。





『騙されたあなたにも世責任がある脱原発の真実』

2012年4月10日 第1刷発行
2012年4月29日 第3刷発行

著者:小出裕章
発行:株式会社幻冬舎

定価:¥952+税


2012年5月10日読了


まぁー…呆れるくらい汚い政府、東京電力をはじめとする利権に絡む人間たちのどうしようもないこと。



そして、広島型原爆100発分以上の放射性物質が放たれた可能性があるという恐ろしい現実。


もう日本に逃げ場はないのか。


著者は、残念だけど騙されていたとしても、結果として今まで原発を容認してきた僕たちにも責任があると述べています。


過去の大気圏核実験ですでに世界中にまき散らされた放射性物質…未だに対流しているそうです。
そしてスリーマイル、チェルノブイリ、福島第1原発…。

チェルノブイリの放射性物質も日本まで届いてますからね?


そんなとんでもなく危険だと普通の人なら身にしみてわかったはずなのに、なんで再稼働の話を平気な顔して言えるんでしょうね。

本書には原発は実はこんなに発電効率が悪く、高コストであるかというところから説明してくれています。
そして、あまりにも大きすぎるリスク。

これからどうすればいいのか。
著者でさえ、その答えを完全に見出すことができていません。


事故以来、永きにわたって残存する放射性物質の半減期まで生きていない人間がものごとをすすめる社会。

書きたいことは山ほどあるけど、1冊たった1000円です。
僕が何を述べるよりも手っ取り早いでしょ?


原発推進派でも、脱原発派でも、中立の人でも、是非読んで下さい。


さて、昨日はまえがきの長さに心が折れそうになりました。(笑)
小出氏のまえがきは長いというイメージが完全にインプットされました。(笑)

それでは長いまえがき頑張って書きます(笑)⇒

まえがき

 私は「原子力発電所の事故を未然に防ぎたい」「原子力を廃絶させたい」と願いながら、41年間この仕事を続けてきました。しかし、私の願いは届かないまま、とうとう福島第1原子力発電所で起きてしまいました。とても無念です。

 この汚染は、これから長い年月にわたって、人々に被曝を与え続けることになると思います。原子力の場にいた1人の人間として、このような汚れた世界を残してしまったことをお詫びしたい気持ちです。とくに若い人たちには申し訳ないと思います。
 3・11以降、私は多くの取材を受け、さまざまな場所で講演してきました。そのたびに「この汚れた世界の中で、これから私たちがどうやって生きていくべきなのか」という話をみなさんに聞いていただきました。
 私の提案はただひとつです。「自己責任を果たそう」ということです。このような汚染を引き起こしてしまった責任に応じて、汚染を引き受けるしかないと思うのです。
たとえば、食べ物の汚染はみなさんも心配でしょう。

 みなさんは、まだどこかに汚染されていない食べ物があると、考えたいのかもしれません。しかし、もう、日本中の大地が汚染されてしまいました。汚染の度合いが違うだけで、すべての食べ物が多かれ少なかれ汚れているのです。
 この話をすると、いつも多くの方々から非人道的だと非難されます。しかし、私は、この汚染された食べ物は、大人たちが責任に応じて食べるしかないと主張しています。そうしなければ、まったく責任のない子どもたちに、汚染の少ない食べ物を与えることができないからです。

 もちろん、汚染されたものは、本来、食べてはいけないものです。私も食べたくありませんし、みなさんにも食べさせたくありません。しかし、もう仕方がないのです。子どもたちは、絶対に守らなければいけないからです。
 私は「責任に応じて」といいました。みなさんは「自分たちに責任はあるのか?」と思うでしょう。確かにほとんどの国民は、政府の「原子力発電は安全だ」というウソに騙されただけかもしれません。
 しかし「騙されたのだから、責任はない」ということにしてしまえば、また同じように騙されてしまいます。それでは意味がありません。ですから、二度と騙されないために「騙された人には、騙された責任がある」と考えて欲しいのです。

 もちろん、一番に責任が重いのは政府や東電だと思います。ですから、私は、国会の議員食堂や東電の社員食堂は猛烈な汚染食品で献立を作ればいいと思います。とはいえ、実際には難しいでしょう。
 ですから、私は東電が責任を持って、食べ物の汚染の度合いを測定して公表すべきだと主張しているのです。放射性物質は東京電力の所有物です。それを彼らがばらまいたのですから、自分の所有物がどこにあるのかということを、彼らがきちんと測定して知らせるべきだと私は思います。

 それがわからなければ、子どもたちに汚染の少ない食べ物を与えることができません。そして、大人は責任に応じて、汚れた食べ物を受け入れるしかないのです。
 がれきの受け入れ問題も同じです。汚染されたがれきは、そもそも東京電力の所有物ですから、東京電力に返すべきだと、私は主張してきました。しかし、現実問題として、それは無理でしょう。であれば、いつまでも福島に放っておくわけにはいきません。
 多くの自治体ががれき受け入れの検討をしていますが、実際に受け入れるケースはまだまだ多くありません。住民の理解が得られないのです。がれきも食べ物と同様、日本国民がみんなで受け入れるしかないのです。

 繰り返しますが、「騙された人には、騙された責任がある」のです。その象徴的な事実が明らかになりました。アメリカの原子力規制委員会が今年(2012年)2月21日に、福島第1原子力発電所の事故に関する会議内容を記した内部文書を公表したのです。3000ページを超える膨大なものです。
 その文書によると、事故5日後の3月16日の会議ではすでに、

・最悪のシナリオでは、3つの原子炉がメルトダウンする
・最終的に格納容器が壊れ、何らかの放射性物質の漏出が起きそうである
・現時点で米国民の退避範囲は50マイル(約80キロ)が妥当と考えるが、不確実であり拡大する可能性がある
 ことなどが指摘されています。

 アメリカは事故直後から、事態の深刻さをよく理解し、最悪の事態を想定して自国民の避難をさせようとしたわけです。アメリカがこの最悪の事態を想定した根拠は、日本が提供したデータが基になっています。つまり、日本でも同じデータを使っているわけですから、アメリカと同じような判断を下すことはできたのです。

 事実、原子力委員会の近藤駿介委員長は、事故直後に最悪のシナリオを作成しました。そこでは「250キロ圏内は強制避難させるべきだ」としていました。私自身もそう思っていました。
 これは、アメリカのいう80キロ圏内よりも相当な広範囲です。つまり「アメリカの判断は緩すぎる、ひょっとしたらもっとひどいことになるのではないか」と私自身、思っていましたし、専門家であれば、誰でもそう思っていたはずです。

 しかし、政府はこのシナリオを非公開にしてしまいました。住民のパニックを防ぐことが、一番の重要事項になってしまったのです。被曝を避けるということは二の次にされました。
 このとき、日本では避難範囲を3キロといっていました。10キロ圏内が屋内退避でした。その後、避難範囲が20キロ圏内になり、屋内退避は30キロ圏内に広がりました。
 この判断には、メルトダウンしている可能性を「認めるのか、認めないのか」が大きく関わっていました。すでに地震が起きた翌日の3月12日には、1号機の原子炉建屋が吹き飛んでいるのです。それはすでに、原子炉がメルトダウンしているということを示していました。専門家であれば誰でもわかる事実です。

 ですから、アメリカの原子力規制委員会もその段階で、すでにわかっているわけです。3月16日の時点で原子炉のメルトダウンを予測しているのが、その証拠です。しかし、日本政府がメルトダウンを認めたのは5月のことでした。2ヵ月以上経ってようやく認めたのです。
 その時点で日本の政府が気づかなかったということはありません。東京電力が「もう放棄して撤退したい」といったわけですから、事態の深刻さは十分理解していたはずです。結局、それを聞いた管さんが東京電力に乗り込んで、撤退を許さなかったわけですが、当事者である東京電力が「もう持ちこたえることができない」とうい判断をしていたのです。
 
 飯館村は、福島第1原発から約40キロ~50キロ圏内にありますが、猛烈な汚染を受けてしまっていたのです。80キロ圏外に避難していれば、飯館村の人たちは被曝をしないで済みました。一方で20キロ圏内にある南相馬市の人々は避難しろいわれて、逃げた先が飯館村だったのです。飯館村に逃げてしまったがために、本来なら防げた被曝をしてしまいました。日本政府の判断というか指示の間違いのために、被曝をした人がたくさん出てしまいました。

 私は実は、アメリカという国は大嫌いなのです。しかし、個人的な好みを排除して考えるなら、まだまだアメリカのほうがマトモな国だと思います。
 結果的に、日本政府の誤った判断で、被害は必要以上に拡大してしまいました。
 もちろん、「原発は安全」と騙した側の責任は大きいと思います。しかし、騙された側にも責任があることを理解して欲しいのです。日本はすでに汚染されてしまいました。この事実は、もう変えられません。受け入れるしかないのです。そのことをみなさんも、もう一度考えてみてください。




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Posted by メガネさん at 20:00│Comments(0)書籍
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2010年8月にうつ病と診断。
2011年8月に双極性障害(躁鬱病)と診断。

パニック障害、不安障害、自律神経性発熱などいろいろ併発。(笑)

何年か継続して毎日更新してましたが、2013年初頭に激変。

以来マイペース更新に切り替えました。
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