2009年02月17日

『夏の庭―The Friends―』

こんばんは、メガネです。


ちょっと前に出た本なんですが、目にとまったので読んでみました。



『夏の庭―The Friends―』

湯本香樹実(ゆもとかずみ)

新潮文庫

定価¥400(税別)


小学校6年生3人組が「人が死ぬところ」に興味を持って、観察し始めた見知らぬおじいさんとのバトル。(笑)
そして、知らないうちに打ち解けていく4人。
絶対に死ぬところを見届けてやるんだと意気込んでいたものの、雑用を手伝ったりしているうちに、家の周りはキレイに手入れされ、弱っていたはずのおじいさんが元気になっていき…という内容です。

結論を言えば、最後にはおじいさんはものすごくあっけなく亡くなってしまうのですが、興味本位で「人の死」を捉えていた3人が最後にはどのように受け止めたか…という場面には納得させられるものがありました。


「得体の知れない怖いもの」という想像でしかなかった「死」がもたらすものとは?

「死」とは

もちろんかけがえのない存在を「喪失」することであり、その人が二度と戻らない悲しさを味わいますよね。
でも、その人の経験や思想、共有した体験を「継承」していくことで、「死」を受け止めることができるようになるのではないでしょうか?

まぁそんなことを子供たちが体験するという物語を通して、易しく語りかけてくれるような作品だなぁと感じました。


知らなかったのですが、映画化もされているそうで。
見たことのある方いらっしゃいましたら感想など教えて下さい。



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Posted by メガネさん at 23:14│Comments(4)書籍
この記事へのコメント
メガネさん お早うございます。

自分の周りの『死』を考えただけで
大きなショックを受けます。
受止める事ができるのだろうか?

大きなテーマですね。
Posted by うの at 2009年02月18日 09:04
文庫化されたのが10年位前。
単行本で出たのはもう20年近く前?
私は小学5年生か6年生の夏休みの宿題で,
読書感想文でコレ読んで書いたっけ。

すごく大好きな本で,何度も読み返して,手垢まみれ。
今も本棚にいる本の一冊です。
Posted by ハコ at 2009年02月18日 13:28
何年か前に読みました。確か最後は泣いたような…。
でも細かい筋は忘れてしまったのでまた読み返して
みま~す。
Posted by つつみ at 2009年02月18日 20:47
>うのさん

漠然と考えると不安になってしまいますよね。
本当に直面しないと乗り越えられないのでしょうね。

小さい頃、死んだらどうなるんだろうって考えだして、怖くなって眠れなかったことがありました。(笑)


>ハコさん

そっかぁ、そんな前から出てたのかー。
今でも書店で普通に並んでいるのはスゴイよね。
何歳になっても、その歳の感じ方があるもんねー。
俺も小学生か中学生の頃に出会っておきたかったわ。


>つつみさん

ぜひ再度読んでみてください。
ただ悲しいだけではなくって、その中にポッと温かいものが宿るような深くていいお話だと思いました。
Posted by メガネさんメガネさん at 2009年02月18日 22:43
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2010年8月にうつ病と診断。
2011年8月に双極性障害(躁鬱病)と診断。

パニック障害、不安障害、自律神経性発熱などいろいろ併発。(笑)

何年か継続して毎日更新してましたが、2013年初頭に激変。

以来マイペース更新に切り替えました。
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