2012年02月03日
『家族八景』、『七瀬ふたたび』
こんばんは、メガネです。
これで1月読了本最後でーす。
『家族八景』
昭和50年2月27日 発行
平成14年10月5日 71刷改版
平成20年6月10日 82刷
著者:筒井康隆
発行:株式会社新潮社
定価:¥490+税
2012年1月30日読了
今ドラマになってるので、興味を持って読んでみました。
原作の方が面白いことが圧倒的に多いので、ドラマは見てません。(笑)
生まれ持ったテレパシーで人の心が読めてしまう火田七瀬。
その能力が世に知れ渡らないように、家政婦として働いているうちに、いろんな家族の内なる感情を垣間見てしまうという短編集。
今昭和50年に文庫化されたとは思えないくらい、古さを感じさせないどころかどんどん引き込まれていきいました。
ただ、「もしも誰かに心を読まれていたら」と思うと、めっちゃ怖くなりました。(笑)
本当にそんな人が存在したらどうしようって。
作中には本能的な、肉欲的な、純粋な人間の欲情が詰め込まれています。
まー、男も女もご多分にもれず、こういうこと考えてるんだろうなー…って。
だからこそ、その心理を読まれてしまうのは怖いですよね。
『七瀬ふたたび』
昭和53年12月20日 発行
平成14年10月5日 59刷改版
平成23年12月15日 74刷
著者:筒井康隆
発行:株式会社新潮社
定価:¥550+税
2012年1月31日読了
2作目は色合いが変わります。
だんだんと失われていく「平穏」な日常。
そして、ついに他の超能力者との出会いが待っています。
七瀬が知らなかった未知の能力を持つ人物たち。
しかし、彼らの能力を抹殺しようとする組織の存在が明らかになります。
ついに七瀬は人を殺す手段を選ばざるをえなくなり…。
まー、ダークな作品なんですが、これぞSFといった所でしょうか。
Posted by メガネさん at 18:16│Comments(0)
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