認知症ドライバーが30万人?!
こんばんは、メガネです。
飲酒運転に対する刑罰が厳格化されるようになった昨今ですが、皆さんは認知症と診断されながら、信号の判断もつかないで自動車を運転している人がおられるということをご存知ですか?
一応、法律では認知症患者からは運転免許を取り消すということが明記されているのですが、免許の更新時に認知症を見極めるための講習や特別な試験等があるわけでもなく、普通に認知症患者にゴールド免許が付与されているなんてことが今でも当たり前というのが現状なんです。
一説によると、未だ認知症の事実が発覚せずに運転を続けている認知症の方々が全国で30万人にものぼるなどと言われています。
実際に認知症の方が引き起こす事故がかなり増加しているようなのですが、未だ何ひとつ対策はなされていません。
しかし、こうした認知症と診断されている方々にだって、どうしても自動車に乗らなければ生活していけない現状も同時にあるわけで、人情論では済まされないとはわかってはいるのですが、ニュースの特集を見ていてとても複雑な気持ちになりました。
交通機関がさほど充実していない地域でのご老人の夫婦2人暮らし。
奥さんが入院なさっている病院へと認知症のご主人が自動車を運転して、着替えなどを届けたりお見舞いをなさったりしている場面が映っていました。
最寄のバス停までは徒歩30分。
どうしても必要で自動車を運転せざるを得ない状況でした。
中には、ご自分が認知症であると医者から言われた時点で、免許証を返納された方もいらっしゃいます。自主的にここまでできる人は限りなくゼロに近い。
でも、上の状況だったら一体どうしろと言うのでしょうか?
他の人をひき殺してはいけないから、運転をやめなさい、と言って免許を取り上げるのは簡単です。
しかし、その後のことは一体誰が面倒みてくれるんでしょうか?
年金の受給額はどんどん減る、逆に保険料は上がる、福祉サービスの利用にだって「障害者自立支援法」が立ちはだかり追い討ちをかける。
「再チャレンジできる社会の実現」??「美しい国、ニッポン」???
どこが美しいねん??
戦争の惨禍から今日に至るまで、必死でこの国を支え、発展させて下さった方々を苦しめるようなことばかりしておいて、よくもまぁこんなことが言えますね。
老い先短いヤツはさっさと死ねって言ってるようにしか思えません。(言い方はかなり悪いですが)
「できることなら主人には運転してもらいたくないです、でも…」と言葉を詰まらせるおばあちゃんと、「自動車がないと普通の生活すらできない」と洩らすおじいちゃん。
見ていて泣きそうになりました。
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