『削除ボーイズ0326』
最近全く進んでいなかった読書…。
休み期間に入って、やっと手に取ったのがコレです。
去年からの読み残しだったんですが、2時間ほどの空き時間を利用して一気に読破しました。
「削除ボーイズ0326」 (方波見大志 著)
(第1回ポプラ社 小説大賞受賞)
去年の10月に発行されたもので、僕がどれだけ活字から離れていたかが丸わかりですね。。。(笑)
さて皆さん(浜村淳さん風 笑)、もしも皆さんの中で、過去の嫌な経験を3分26秒間だけ消去できるとしたら、どんなものを消してしまいたいですか?
とあるフリーマッケットで過去を消すことができる見た目はデジカメそのままという機械を小学校6年生の主人公が手にするところからこの物語は始まります。
主人公たちは、この装置を「KMD」と名づけて、様々なことに利用していきます。
記憶を消すことも、出来事自体をなかったことにもできる「KMD」の使い方は、
①消したいものを撮影する。(記憶の場合はその人を写す)
②消去する出来事が起こった時間を入力する⇒その時間から3分26秒間だけが実際に「なかったこと」になる
③①の被写体本人にKMDについている「DELETE」ボタンを押させる
というもの。
最初は遊び半分で使っていた主人公たちでしたが、友達関係、家庭の事情などが複雑に絡み合う中でどんどんエスカレートしていき、友達同士の記憶までもが変わるというKMDの恐ろしさに気づきながらも取り返しのつかない領域にまで話は進んでいきます。
SFじみたジャンルに踏み込みながらも、あくまで小学生が主人公という爽やかさも両立させており、文章もわかりやすい表現なので、万人受けするんじゃないかなぁというのが率直な感想ですね。
ま、個人的には何とも言えない「物足りなさ」を感じたのも確かなんですが。
というわけで、興味のある方はどうぞ~☆
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