『虹色ほたる~永遠の夏休み~』

メガネさん

2010年01月31日 17:39

こんにちは、メガネです。


年末年始に全然読めなかった本…。
体調は相変わらずですが、何とか読めるとこまでは回復してきました。

重たい本はまだ無理でなので、さらっと読めそうなのから手をつけて読んでます。



『虹色ほたる~永遠の夏休み~』

2007年7月30日 初版発行
2009年6月30日 10刷発行

著者:川口雅幸
発行:株式会社アルファポリス
発売:星雲社

定価:¥1500+税

主人公は小学校6年生のユウタ。
父親を1年前に事故で亡くしており、バイクの後ろに乗せられてカブトムシ取りに行った思い出の場所を1人で訪れるところから物語が始まります。

思い出をたどってやってきたのはダムに沈んだ村のある所。


立ち入り禁止の場所に入った途端に、雷雨に遭い足を滑らせ意識を失ったハズなのに、目覚めたのは最初にやってきた原っぱ。
しかし、そこから見えたものは沈んだはずの村の景色…。


タイムスリップに懐かしさを感じる田舎の風景、更には女の子との出会い、切なすぎる別れに奇跡的なクライマックス…。
どれもベタな展開なのですが、純粋な物語に心が温かくなりました。

特筆すべきはザ・昔の夏休み、というものを実に細かく美しく描写している点。
これが何とも言えない懐かしさを思い起こさせてくれるのではないでしょうか。

文字が大きく、文章の間隔がかなり広いので、子供が楽に読めるようになっているのかな?と思いますが、大人でも十分に楽しむことができる1冊です。


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