『逆回りのお散歩』
こんばんは、メガネです。
やっと読めました。(笑)
何よりも先に村上春樹の『女のいない男たち』を読んだので、後回しにしてました。
『逆回りのお散歩』
2012年11月30日 第1刷発行
著者:三崎亜記
発行:株式会社集英社
定価:¥1400+税
読了日:2014年5月7日
一見して不思議に見えるが、
もしも最初からその世界に自分がいたら、何の違和感も感じないだろう、と思わせるリアルな描写に魅了されて、三崎さんを追いかけるようになりました。
今回の作品は、珍しくメッセージ性の強いものになっている印象を受けました。
ネット上でこんなやりとりされてるだろうなーとか、社会の思惑、駆け引きなどが生々しく描写されています。
起きていたはずのデモが最初からなかったことにされたり、というのはかなりリアルで怖かったです。
これを情報操作と呼ぶのか、と。
同じ収録の「戦争研修」は『となり町戦争』のスピンオフとなっており、読んでた人には嬉しいおまけとなっています。
もちろん、今から『となり町戦争』を読むのもありです。(笑)
あ、軽く触れておきますと、自治体が「行政として戦争を行う」という不思議な設定の物語です。
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