呼吸停止の琵琶湖。
こんばんは、メガネです。
以前から諸説あった温暖化が琵琶湖に及ぼす悪影響がついに現実のものとなってしまいました。
世界一の積雪記録を誇る伊吹山にはもうすでに雪はなく、スキー場も2月25日に営業終了という異常な状態です。
琵琶湖に雪解け水が流れ込むことで大きな滞留が起こり、湖底に酸素が送り込まれることからこれからの時期に「琵琶湖の深呼吸」が起こることで生態系が保たれてきました。
この時期に酸素を送り込んでくれる雪解け水がないので、3月時点で未だに「琵琶湖の深呼吸」は確認されていないそうです。
例年の半分ほどの酸素しか湖底にはないらしく、最悪の場合8月頃の真夏には湖底の酸素が全くなくなるかもしれないとの声も。
酸素がないところでは生物は生きていけませんよね。
まず危機にさらされるのが、固有種でしょう。
イサザ、ビワヒガイ、ビワマス、ビワコオオナマズなどなど琵琶湖にしか生息しない生物達が激減、いずれは絶滅の危機にまでさらされる恐れがあります。
更に、大量のアオコが発生し湖面からは悪臭が漂い、中には魚の死骸までもが浮かんでいる光景を目にするかもしれません。
僕が小さかった頃の琵琶湖は工業汚染(?)の真っ只中で、魚釣りにいってもそこらじゅうが臭かった記憶があります。
それはもう悲惨な光景でしたよ。
用水路には無数の魚の死骸が浮かび、鼻をつくような強烈なニオイがしてましたから。
コレって今年だけの現象で済むとは思えないですよね。
温暖化が進めば琵琶湖の呼吸が完全に止まってしまうかもしれません。
今回は汚水が流れ出しているわけではないので、清掃作業をしたって根本的な問題の解決にはならないでしょう。
かといって急に来年は大雪にするってなことだって不可能ですよね。
今、僕たちにできることって何でしょう?
やっぱり日々のちょっとした環境への思いやりを続けていくことしかないですよね。
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