成人おめでとうございます。
人生にたった一度だけの大人になったことを祝う日。
いかがでしたか?
真新しいスーツに袖を通し、身の引き締まる思いでしたか?
早朝からのヘアメイクに着付けにも関わらず、あいにくの天気になってしまいましたね。
でも、見事な晴れ姿にご家族もさぞ喜ばれたことでしょう。
きっと親御さんも今日という日を並々ならぬ気持ちでお迎えになったことと思います。
ご両親に、感謝の気持ちを伝えましたか?
式典の最中に鏡割りをしてみたり、大声で叫んでみたり、一升瓶を一気飲みしてみたり、壇上に上がって花瓶を蹴り倒してみたり、会場を大いに盛り上げた皆さん、大変お疲れ様でした。
本当の意味で「成人」できるのはいつになるんでしょうねぇ。
「成人サイコー☆」
「社会人の仲間入りをするので、自覚を持って頑張りたい。」
「まだまだ子供なので、これからも迷惑をかけてしまうと思うけれど、まずは今日まで育ててくれてありがとうと言いたい。」
「成人したという自覚は正直ありません、まだまだ学生でいたいです。」
インタビューで様々なコメントが出ていましたが、どれも正解だと思います。
様々な規律、束縛から解放されたかのような晴れ晴れとした気持ち。
先に見える新たな世界を見据えての覚悟。
すぐには変わることはできないけど、素直に言える感謝の気持ち。
今一番楽しい時をできるだけ長く味わいたいという気持ち。
皆、感じ方や成人に対する姿勢は様々だとは思いますが、「誰かから正解が与えられる世界」「1つしかない正解を選択肢の中から見つけることが出来ればいい世界」とはそろそろお別れですね。
これからは何が正解なのかもわからない世界、「社会」があなたを待っています。
自分が「正しい!!」と思っていたことがいとも簡単に覆ってしまうこともあるでしょう。
「自分は何も出来なかったんだ…。」と追い詰められることもあるでしょう。
「社会ってこんなに楽しいんだ!」と感激することもあるでしょう。
僕自身、もう今年26歳になるというのに、一人前の大人か、と聞かれても自信が持てません。
成人を迎えてからどれだけ成長できたのかも自分と周囲の評価に一体どれだけの差があるか、検討もつきません。
そう、これからは自分の言動は人から意見としてかえってくるよりも、ダイレクトに人付き合いとしてかえってくることの方が断然多くなるんです。
「それ、アカンよ。」と教えてくれる人が学生時代とは比べ物にならないくらい減ります。
早い遅いはいいんです。
できる限り多くの皆さんがそれに気付き、よりよい社会生活を楽しめるようになりますことをお祈り申し上げます。
敬具